書くだけ時間のロス

読むと時間のロスがでかい

不眠症の人間がみる夢の話1

不眠症が酷すぎて実家に帰った

 

実家が暇すぎて暇を持て余してたらはてなブログのアプリ見つけて、なんだよスマホでブログ書けんのかよって事で書く

 

けどまた夢の話。しかも完結も何もしてないヤツ。

 

暇だから書く。暇な人間だけ読め。帰るなら今

 

 

 

 

じゃあ1つ目(3つある)

 

サモハンキンポーが監督主演の映画に出る事になった。サモハンだからカンフーアクションだ。当たり前だ。コメディもある。

 

重い税のせいで廃村寸前のボロ村で、北斗の拳に出てくるじいさんが着てるようなボロの服を着て、今日の食い扶持を得るのすら必死な農民の役。

その村で働ける若い男はサモハンと俺を含めて5人しかおらず、家族の為皆の為、互いを支え合いながらその日その日を生きていた。

 

ある日その村の領主がやってきてこう告げた。

「隣村の人間と5対5のバトルロイヤルをしろ。買った村の方には賞金をやる。税も免除してやる。」

 

今日食う物すら危うい俺たちには選択肢は無かった。幸い戦える若い男は5人。ちょうどいる。

軽トラックの荷台で運ばれる俺たちは皆一様に暗い顔をしていた。

勿論だ。

戦った経験なんて農民育ちの俺たちには無い。

だが俺は内心負ける気なんてさらさらしなかった。

なんたってこっちにはサモハンがいる。勝ち確。ぜってぇ負けねぇ〜〜〜って思ってた。

ここら辺から映画の撮影という当初の設定は消えた。

 

 

 

着いた所は柵で囲まれた廃村。

何かあれ。イメージ的にはDead by Daylightの中国版って感じ。

その中に入れられて隣村の人間5人と向かい合った。

 

するとどこかから領主が雇う黒服が現れて、集まった全員に紙コップが渡された。中には白い液体。

これを持って各々好きな所に散れ、試合開始の合図と共に一斉に飲め、とのこと。

明らかに怪しさ全開の液体だが「危険な薬では無いです大丈夫です」という説明を何度もするので、仕方なくそれを持ってそれぞれ身を隠せそうな場所に潜むこととなった。

 

やがて静寂が訪れ緊張が高まった中、村の中央のスピーカーから試合開始の合図が流れた。

そして俺は渡された紙コップの中の白い液体を一気に飲み干した。

 

 

 

 

 

突如、襲い来る強烈な便意

 

 

 

 

 

「お前らが今飲んだのは強力な下剤だ!今から殴り合いをしてもらうが追加ルール!戦闘不能になる、もしくは糞を漏らしたら負け!戦え!」

 

 

 

 

 

スピーカーから響き渡る無情な宣告と共に、各地から上がる何かを耐えるような苦悶の声。

「ンッ…!」「フッ…!」「はん…っ」

年末のガキ使にある「先に屁をこいた方が負け」を更に哀しくしたバージョンみたいなもの。哀しすぎる。

 

 

 

だがこれは時限爆弾さながら、全員に課せられた事実上のタイムリミットと言える。

上手いことやりやがった、と俺は思った。

 

こんなのサモハンがいようが関係ない。格闘技も糞もない。いや糞の話なのだが。

 

誰もが腹パン一発で沈むじゃあないか。

むしろサモハンはどちらかというと漏らすタイプの気がするのでこちらが不利なのではないか。いや漏らすタイプってなんだ。ってかこれパンチ打った方も死ぬのでは。

便意も相まってあちこちと考えがまとまらず頭の中と腹の中を何かがぐるぐる駆け巡っていると、遠くから

「アアアアアーーーーー!!!!!」

という切ない悲鳴が聞こえてきた。

 

 

 

これはやられた声ではない。やった声だ。

人間としての尊厳を失った時の魂の断末魔だ。

 

 

 

ヤバい。俺も長く我慢できる方ではない。

やってしまう前にやるしかない。

 

こうなると考えは一つだった。

まずとりあえずは生き残ってる人間と出会うしかない。

となると村の中央へ行くしかない。

もう時間は無い。やらかす前にやる。これしかない。

生き残り全員が村の中央に来る事を信じてひょこひょこと進む。

 

 

 

この、足取りは重く、しかし地に足は付かず、千鳥足でもなく、だがどこかふらついている、この弱々しい勇み足のような形容し難き歩き方を何と説明すれば良いのか。語彙力と表現力の貧困さは自分には文の才が無い事を如実に表している気がする。かつての文豪はどう表すのか。太宰は、漱石はいかに。そもそもうんこ我慢する夢の話を文豪は書かないのではないか。

 

 

 

話が逸れた。

ともかく産まれたての子鹿のように震えながら、爪先立ちで早足と急に立ち止まる事を繰り返しながら、この名状し難き歩き方で村の中央まで生きて辿り着くことが出来た。

 

 

 

だが誰の姿もない。あるのは絶望だった。

俺は誰とも拳を交える事なく一人逝くのだ。

 

 

 

 

 

そう悲しみに暮れた時、見慣れた顔が廃屋の向こうからやってきた。

 

サモハンだった。

 

真っ青な顔で、苦悶に満ち満ちた表情で、よたよたとこちらに近寄ってきた。

 

俺はサモハンに言った。

 

「無事だったか……!」

 

彼はか細い裏声でこう返した。

 

 

 

 

 

「……ァィャー」

 

 

 

 

 

笑っちゃった。

笑っちゃうよ。

悲しいサモハン顔のアイヤーはダメよ。

 

まさか仲間から無血開城させられるとは思わず、盛大に笑いながら村も糞も尊厳も何もかもがどうでも良くなって

「あっはっは」

って全部ぶち撒けちゃった。

 

 

 

 

 

こうして満面の笑みで目が醒めるとめっちゃうんこ行きたかったので普通にうんこしました。

 

思ったより長くなったので1つで終わり

仔犬の「くぅ〜ん」のトーンで「ァィャ〜」って悲しい顔でされるのに弱いって話

終わり